ゴールデンスタッフへ直撃取材ッ!
Vol.1キャラクターデザイン:大貫健一 コメント
Vol.1キャラクターデザイン:大貫健一 コメント
――原作を読んだときの印象を教えてください。
以前から人伝てに面白いとは聞いていて、電子書籍版で試し読みが出来た時に1話を読んだら噂に違わぬ面白さだったので、そのまま当時出ていた巻数全部購入して一気読みしました。不死身の異名を持つ主人公の金塊探しにアイヌや新撰組の生き残りが絡んで、話が進む毎に面白さが加速しているのがすごいです。 読んだ当初はまさか自分にキャラクターデザインのオファーが来るとは思っていなかったので、お話を頂いて驚きました。
――今回のキャラクターデザインでとくに意識したのはどんなことですか?
とにかく原作の絵が良すぎるので、まずは原作の雰囲気を損なわないようにすることを第一に考えています。
――野田サトル先生の絵柄は、アニメのキャラクターデザインの落とし込みやすいタイプですか? それとも難易度の高いタイプですか? 理由も含めて教えてください。
前の答えと被りますが、絵が上手いことに加えて小物類や服の模様なども資料をもとにしっかり描かれているので、アニメで動かせるまでに線を減らす落とし込みの加減がとても難しいです。
――野田先生からはキャラクターデザインについて何かオーダーはありましたか?
クリンナップする前のラフ段階で見ていただき、気になる点や注意事項などは文字や絵に起こしていただいています。
――主要キャラクターの中でとくに試行錯誤の多かったキャラクターは誰ですか? 苦労したポイントも含めて教えてください。
やはり一番気になるのは顔まわりなので、目の描き方や影付けはどのキャラクターも試行錯誤しながら作っています。
漫画は表情やシーンによってタッチが入ったり、目のハイライトがなくなったりと様々ですが、アニメは複数の人間で作る作業なので、基になる設計図という位置付けのキャラ表で多種多彩な表現方法をどこまで取り入れるかの線引きが難しいです。特にアシ(リ)パと白石は表情のバリエーションが多すぎて(笑)、全部拾うと二人の顔だけで結構な量になってしまうので取捨選択が難しいですね。
あとはキャラクターによってきちんと体格が違うのでその辺りは原作をみながらバランスを気にしつつ描き起こしています。
――作業中、難波監督をはじめとするスタッフ間でのやりとりで印象深かったことを教えてください。
作業が本格化する前に北海道にロケハンに行ったのですが、取材だと普段は入れない場所に連れて行ってもらえたり、当時の銃や小物類を見せてもらえたり、色々なお話を聞けたりしたのがとても印象深かったです。
――本作に参加されての感想と、完成したアニメに対する期待をこめたメッセージをお願いします。
元々好きだった作品に直接関われる事はそうそうないので、微力ではありますが自分ができることを精一杯頑張ります。応援よろしくお願いします。