TVアニメ『ゴールデンカムイ』スペシャルイベント
七夕の日に行われた一日限りのイベントの模様をレポートッ!!!
TVアニメ『ゴールデンカムイ』のスペシャルイベントが、7月7日に有楽町のよみうりホールにて開催された。イベントは昼と夜の二部構成で行われ、小林親弘さん(杉元佐一役)、白石晴香さん(アシ(リ)パ役)、伊藤健太郎さん(白石由竹役)、中田譲治さん(土方歳三役)、津田健次郎さん(尾形百之助役)、細谷佳正さん(谷垣源次郎役)、乃村健次さん(牛山辰馬役)、竹本英史さん(月島軍曹役)、小西克幸さん(鯉登少尉役)の総勢9名が、七夕の日のイベントらしく浴衣姿で登壇。大勢のファンを前にした小林さんは最初の挨拶からすでに感無量といった様子で、竹本さんらに「もうエンディングですか?」とツッコミを受けるひと幕も。そんな微笑ましいやり取りが見られたあと、伊藤さんを司会進行役にイベントはスタートした。
前半はトークコーナー「ゴールデンカムイを語ろうッ!!」を中心に進められ、まずは出演者が印象に残っているシーンをいくつかピックアップして振り返ることに。最初にスクリーンに映し出されたのは、小林さんセレクトの第一話でアシ(リ)パが差し伸べた手を杉元が握るシーン。小林さんは『ゴールデンカムイ』の物語がここから本格的に始まったと感じたそうで、この意見には白石さんも同意していた。その他にも、細谷さんセレクトの第十話で谷垣が尾形たちを迎え撃つシーンや、小林さん、白石さん、乃村さんセレクトの第十四話で牛山と再会したアシ(リ)パがハンペンを差し出すシーンなど、ファンの心にも強く刻まれているであろう様々なシーンが登場。ちなみに、乃村さんはイベント中ずっと額にハンペン的なものをつけており、それをイジられる光景がたびたび見られた。
そして最後は小林さん、白石さん、伊藤さんセレクトの第十七話で鹿の腹の中で杉元が干し柿の話をするシーンが紹介されるも、その後に鹿のお尻から顔を出す白石のカットまでが映し出されて感動的な雰囲気が台なしに。これには伊藤さんが選んだせいでは?との意見も飛んだが、実際はこの幅の広さこそが作品の魅力と捉える白石さんからの希望だったそうだ。
ここでショートコーナーの「今日は見えるか天の川ッ!!」に移り、出演者が七夕の短冊に書き記した願い事を発表。気になる内容は、TVアニメ第三期や劇場版といった新作を望むものや、作品ゆかりの地に行ってみたいというものが多く見られた。
そして再びトークコーナーに戻ったあとは、印象に残った台詞についても振り返っていくことに。尾形の「谷垣狩りだぜ」を選んだ津田さんは、「○○狩りだぜ」という台詞の使い勝手のよさを熱弁。ここで尾形への意見を求められた細谷さんが、谷垣が坊主頭なのに対して尾形は髪が長くてカッコいいと語ると、周囲からはインカ(ラ)マッがいる谷垣が一番リア充との指摘が。また、月島軍曹の「財布忘れた」を選んだ竹本さんが、樺太に渡ったあとの月島軍曹をいつでも演じられるようにロシア語の勉強を始めたことも明らかに。
薩摩弁のシーン全部をセレクトした小西さんは、同時期に大河ドラマの『西郷どん』があったことで中途半端な薩摩弁はできない、とプレッシャーを感じながらの収録だったそうだ。薩摩弁の話題が出たところで、続くショートコーナーでは「薩摩弁講座ッ!!」を実施。これはあらかじめ小西さんが薩摩弁で収録した言葉の意味を当てるクイズで、小西さんの大らかな裁定によって竹本さん以外は全員正解という結果となった。
イベントの後半は、出演者による生アフレコからスタート。演じられたのは、第十九話の月島軍曹と鯉登少尉のシーンや第二十話のラッコ鍋を食べて相撲を取るシーン、さらに第二十四話の土方と犬童典獄の対決シーンと杉元がのっぺら坊に想いをぶつけるシーンなどを含む、出演者が演じるキャラクターの魅力が詰まった見せ場の数々。リレー形式で次々と披露される熱のこもった芝居を前に、ファンはシリアスな描写と笑いが渾然一体となった『ゴールデンカムイ』の醍醐味を肌で感じたことだろう。
その後は杉元陣営、鶴見陣営、土方陣営に分かれてのゲームコーナーにTVアニメ第一期のEDテーマ「Hibana」を歌ったTHE SIXTH LIEのライブと続き、イベントもいよいよエンディングを迎えようとしたところで、TVアニメ第三期の製作決定が発表ッ!! 出演者だけでなくファンや関係者全員の願いが七夕の日に叶えられるというサプライズに、会場のボルテージは最高潮に。同時に客席後方から登場し、ファンとともに喜びを分かち合う出演者たち。興奮冷めやらぬなか、最後は小林さんの呼びかけで、出演者とファンが一緒になって「『ゴールデンカムイ』最高ーッ!!」と叫んでイベントは締めくくられた。
なお、TVアニメ第三期製作発表後の開催となった夜の部は、昼の部とは構成を変えて実施。まずは七夕の短冊を発表するショートコーナーから始まり、続くトークコーナーも昼の部とは異なるシーンを振り返る形となった。なかでも多くの支持を集めたのが、小林さん、中田さん、細谷さん、竹本さんの4人が選んだ、第十三話で江渡貝が人の皮で作った衣装でファッションショーを行うシーン。また、演じるキャラクターの過去が描かれるシーンはやはり印象に残るようで、中田さんは第十五話の土方と永倉の再会シーン、津田さんは第十九話の尾形の回想シーンをセレクト。小林さんと小西さんセレクトの第二十話でラッコ鍋を食べながら相撲を取るシーンでは、中田さんから「土方も出たかったな~」と想像するのが楽しいコメントも飛び出した。
夜の部のショートコーナーでは「秋田弁講座ッ!!」が行われ、細谷さんが秋田弁で収録した言葉の意味を当てる内容に。こちらは皆さんかなり苦戦したようで、正解者は中田さんただひとりとなった。
その後の印象的な台詞を振り返るトークコーナーでは、小林さんが選んだ第二十二話の「チタタ(プ)の中のチタタ(プ)」と、白石さんセレクトの第二十四話で杉元がのっぺら坊にアシ(リ)パへの想いをぶつける台詞を紹介。後者は杉元の数ある台詞の中でも小林さんが一番大事に考えていたものだそうで、その気持ちはしっかりと相棒の白石さんに伝わっていたようだ。
生アフレコも昼の部からシーンを一新。第五話で土方一派が殴り込みをかけるシーンや第十四話の夕張炭鉱でのシーン、第十七話で鹿の腹の中で杉元とアシ(リ)パが語り合うシーンなどが演じられた。
もちろん昼の部と同様、ゲームコーナーやライブもあり、ファンはイベントでしか味わうことができない特別な時間を満喫。
最後の挨拶では出演者一人ひとりからTVアニメ第三期に向けた想いが語られ、昼の部と同じ掛け声とともにスペシャルイベントの全公演は幕を閉じた。今後もTVアニメ『ゴールデンカムイ』の動向からますます目が離せないッ!!