脚本:谷村大四郎 絵コンテ:安藤真裕 演出:鳥羽聡 作画監督:徳田賢朗
 杉元一行がキロランケらを追って亜港監獄を目指している頃、北海道では土方の一味が新たな刺青人皮の手がかりを追っていた。標的は、幕末に「人斬り用一郎」と呼ばれた元殺し屋・土井新蔵。網走監獄の隠し部屋で見つけた新蔵の所有物がエトゥピリカのくちばしだと突き止めた土方たちは、その鳥が生息するという根室へ。同地で接触したアイヌコタンの村長から、脱獄後に病床の妻を看取った新蔵が漁場で働いているとの情報を得る。
 高齢の新蔵はすでにもうろくしており、漁場では働き手と見なされていなかった。そんな彼の前に刺客が現れ、暗殺された要人の仇を討つために刃物を突きつける。するとその瞬間、新蔵は暗殺者として恐れられていた頃の彼に豹変。そこに土方の一味も介入し、共に刺客らを一掃する。「人斬り用一郎」となった彼にとって、ここは京の町であり、対峙するのは若き日の新撰組「鬼の副長」・土方歳三。だが、勤皇派の道具として使い捨てられた用一郎と違い、土方はいまなお日本を守るための戦いに身を投じている。そのことに気づき再び老いた本当の自分に戻った新蔵は、土方の一太刀を浴び、奪った多くの命を感じながら死んでいく道を選ぶのだった。
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